SR600北関東、10月10日(土)0時宇都宮市森林公園スタート、28時間後の11日(日)4時頃、関田峠を上り始めて3分の1ほどのところ、そこまでの真っ暗な道に比べれば、そこからかなり明るい数多くの外灯が照らされている場所でした。
そこまで続いていた10%級の上りから少し下りになっていて、明るかったので路面も良く見えていたし、そんな時間なのに非常にめすらしく対向車がありました。
ちょうど対向車とすれ違うところで右側から落車。右側の頭を打ちヘルメット右側が割れて、右の肋骨から肩甲骨のあたりと右の腰で着地。右リアライトのカバーと電池がすっ飛びました。
車の人もすぐに停止してドアが開いて降りてきて、「大丈夫ですかぁ?」
「大丈夫です。」
と、そのときは自分でも不意の落車で、何でここで倒れたのか理解できず気持ちはがっかり。おそらく古い路面は縦に亀裂ができていたのでタイヤひっかかったと思われました。(今になってみれば写真を撮るべきでしたが、その時はそんな気分になれなかったんです。)
自転車の損傷はバーテープが切れてサドルが擦れただけのようで動作に問題なさそう、自分の体もさほどの痛みもありませんでした。(その時は)
リアライトのカバーと充電池(エネループプロだから必死に探して見つかりました)を回収。
ここで迷いました。このまま関田峠を越えて体調と自転車の具合を見ながら先へ進むか、ここでDNFとして戻って直江津駅から帰宅するか。ヘルメットの状態を見て、DNFに決めました。
ここで馬鹿なことをしました。直江津駅は新幹線はなく、最寄の新幹線の駅は上越妙高駅じゃないですか。そんなこと事前に調べていませんでした。関田峠を下れば上越妙高駅は近くなのに直江津まで15kmぐらい余計に戻り、この間に雨が降ってきてしまって。それまで雨も会わなかったのに。
直江津駅では10数名のサイクリングをこれからスタートするグループがいました。雨の中のスタートご苦労様です。
一方の私はだんだん痛みが増していく中、一人で自転車をゆっくりと片付けて、帰宅しました。後でわかりましたが、頭の右側をぶつけたときに首を捻挫したようでこれと右肺の痛みで自転車を担ぐのが非常にきつかった。日曜日午前中の移動だったので、電車がどこも空いていたのが助かりましたが、この苦しい事情が周りの人にわかってもらえず、苦しい思いをしました。
2014年8月14日第一回目の挑戦のときは渋峠の上り途中まで、残念ながら今回は関田峠上り途中まででした。
昨日は、寝不足、右肺の痛み、首が動かせず、右腰の痛みで、もう二度と挑戦は無理かも、と弱気でした。昨晩、鎮痛剤を飲まずにアルコールでベッドに寝落ち死んだように寝て、朝、体中の痛みで寝返りもできず、自力で起き上がれず(首をやられると起き上がれないもんですね)女房に腕を引っ張ってもらってやっと立ち上がれるという状態でした。
鎮痛剤飲んでモーラステープを体中貼ったら、一気に回復。薬の威力を思い知らされました。こうなると一気に気持ちも持ち直し、来年リベンジします。
では、DNFまでの経過を次回のリベンジのために備忘録しておきます。
SR600KN(北関東)コース概要(約100km区切)制限時間はランドヌール部門55時間。
①宇都宮→片品村 94.6km(滝ケ原峠、金精峠) 平均斜度上り:4.8%、獲得標高上り:2060m
②片品村→湯沢町 113.3km(坤六峠、仏岩トンネル、三国峠) 平均斜度上り:5.3%、獲得標高上り:2351m
③湯沢町→上越市 93.5km(十二峠トンネル、三方峠、牧野峠) 平均斜度上り:5.7%、獲得標高上り:1635m
④上越市→長野原町 130.9km(関田峠、渋峠) 平均斜度上り:6%、獲得標高上り:3469m
⑤長野原町→桐生市 90.8km(ヤセオネ峠) 平均斜度上り:4.9%、獲得標高上り:1616m
⑥桐生市→宇都宮市 83.5km(横根高原) 平均斜度上り:4.8%、獲得標高上り:1478m
(0)スタートまで

会社は有給休暇取得して昼寝すればいいところ、浅草東洋館に女房と漫才を見にいきました。この日は、U字工事、ナイツ等有名どころが出演するいい日だったんです。
帰宅後、自宅で風呂に入って、夕食し、20時過ぎに早めに家を出て、谷塚駅21:04→新鹿沼22:47の最終電車に乗りました。3回乗り継いで各駅停車の最終です。春日部、南栗橋あたりまでは通勤帰りの人が割りと乗っていますが、混雑という程でもありませんでした。車両の一番前に乗りました。
家でほんわかと夕食すると苦しい旅に行きたくないのでDNSにしたくなる気持ちがちょっとしたハードルです。

新鹿沼22:47着、最終電車なので少し遅れて到着しました。スタート時間まで1時間ほどしかないので、森林公園前のコンビニに寄るだけで時間ぎりぎりです。余裕をもってスタート前の食事をするにはもう1本前の電車が良さそうです。
(1)宇都宮→片品村 94.6km(滝ケ原峠、金精峠)平均斜度上り:4.8%、獲得標高上り:2060m

コンビニ寄ってあわててパン食で済ませましたが、スタート時間は10分ほど遅れました。
まずは、県道70号土砂崩れの迂回路を行きます。淡々と走って、滝が原まで。

PC2 滝ケ原峠 2:15到着。(34.7+2.6km地点)
昨年の一回目よりは、体重も落ちているし自転車も変わっているので、15%級の坂も歩くようなことは無く上りきりました。思っていたより暖かい。
上はヒートテックの下着とPBPジャージ、PBP反射ベスト。下は冬仕様のタイツ。念のため冬グローブと冬用シューズカバー、イヤーウォーマー、ユニクロのダウンジャケットも。(使わなかったけど)

例に寄って、いろは坂の入り口のところでトイレタイム。この季節、水補給の心配はないですね。

金精峠の途中で夜明け。この時間なのに時々通る車は、ここで写真を撮っている人達でした。

PC3 金精峠 5:27到着。(69.1+2.6km地点) 驚き、昨年とまったく同一タイム。10分遅れのスタートと迂回路2.6km増加分だけ速くなったか、誤差程度です。

PC4 片品村尾瀬大橋 6:29到着。(94.4+2.6km地点)
昨年は6:14ですから、ここの下りに2倍の時間かかりました。このくだりは異常に寒かった。速さより安全第一。冬グローブでも指先が凍えました。体の震えが止まりません。ここのデイリーストアで暖かいどん兵衛鴨だしそばと温かいコーヒーと手作りパンにしましたが、震えが止まるまで30分以上かかりました。ここでリタイヤを検討しました。この標高の下りは危険な気温。でも渋峠は昼間だし朝方を注意すればね。ダウンジャケットを中に着込むべきでした。
しかし、先だっての新聞に尾瀬の紅葉が見頃ということで航空写真が掲載されていて、ここデイリーストアでもすでにこの時間にハイカーの車がひっきりなしに食物を買いトレイ休憩していました。
昨年、100kmあたり7時間×3=21時間。結局22時近くに直江津に到着し宿泊。強雨のせいだけでなく、急ぎすぎもあり、脚が動かなくなり、渋峠を越えられず。
今回はこれを100kmあたり8時間にして、24時間で300kmに方針変更。8×600km=48時間。これでも7時間余裕あり。脚温存作戦だ。まっ、ゆっくり紅葉でも楽しみましょ。
(2)片品村→湯沢町 113.3km(坤六峠、仏岩トンネル、三国峠)平均斜度上り:5.3%、獲得標高上り:2351m

尾瀬方面に行くとマイカー規制やってます。ここを越えられるのは自転車の優越感。

皆さん、朝早くから車でご苦労様です。バス待っているのも大変ですねぇ。紅葉の世界へお先に失礼します。



片品方面からはマイカー規制にすぐにかかっちゃうけど、奥利根方面からは尾瀬の入口まで車で来れるので、坤六峠付近は車で写真撮影している人が結構いました。

PC5 坤六峠 9:13到着。(115.5+2.6km地点)
金精峠の下りは苦しかったけど、この季節にここに来て本当に良かった。気温も丁度いい。つまり昼間に来るべきところってことだ。普通にサイクリングでね。ほとんどそういう人とすれ違いませんでしたけど。山奥で補給ないからかな。

でっかい奈良俣ダム。例によって、ここを通過するときは写真を撮りたくなる場所。

食事場所がそろそろ欲しくなるけど、なかなか無い区間。実が次のPC6の直前が水上町の市街地なのでラーメン屋など数件ありました。(150kmあたり)そこまで我慢できずに大穴あたりのうどん・定食の店に入りました。(11時頃)
お勧めの季節もの、「きのこそば・うどん 1000円」これだけじゃ少ないので「ライス 300円」ちょいとコストパフォーマンス悪いけど、おそらく地元のきのこと田舎風の沢庵・漬物はグッドでした。

PC6 みなかみ町歴史民俗資料館 11:44到着。(153.6+3.6km地点)
仏岩トンネルを越えて、170km地点あたりのローソン群馬赤谷湖畔店で休憩。ここで宿泊予約を入れていた直江津の門前の湯へキャンセルの電話をしました。このペースは直江津に24時頃到着する予定でほぼ間違いないので、門前の湯は23:30まででないと風呂すら入れません。どこかのベンチか、24時間レストランで休むかね。
これでなんだかすっきりして自由な時間で走れるので少し気が楽になりました。

PC7 三国峠 14:28到着。(181.9+2.6km地点)
昨年は、13:33だったので、約1時間遅れ。予定通りのペースです。
この後、長い長い下りが続きます。ここで平均速度を一気に上げます。
(3)湯沢町→上越市 93.5km(十二峠トンネル、三方峠、牧野峠)平均斜度上り:5.7%、獲得標高上り:1635m
PC8 越後湯沢 15:34到着。(207.5+3.6km地点) 昨年は、14:47

昼食が11時だったのでお腹空いてしまった。この後、山道に入ると24時近くまで補給場所ないです。
越後湯沢駅前のカツ重へぎそばセットの看板が目に付き、突入。布のりでつないだそば,カツ重ともにエクセレント。お腹だけでなく気持ちも満たされました。
この先、国道353号、十二峠トンネルの一時期通行止めだったところは、終日片側通行になっていました。昨年は時間帯で暫定的な片側通行でしたが、今は終日片側通行できます。

この後、津南の駅前近くのコンビニで休憩。このあたりは食事場所がありそうです。次回はこのあたりも食事ポイントの候補にできそうです。
ここから20kmほど明かり一つ無い非常にさみしい山道です。
SR600KNで通過する数多くの峠道には必ず4つの表示がありますね。
①落石注意②路肩注意③熊出没注意④降雨量XXmmに達したら通行止めになります
ここの峠道は夜はまっくらで斜度もそこそこあります。今回は大雨の影響で路面に落ち葉や小枝、ときどき水が流れていたりもします。とにかく熊は怖いので歌をうたいながら、独り言を大声でつぶやきながら走ります。

PC9 十日町市安塚 道の駅雪のふるさとやすづか 21:23到着。(270.8km地点)
相変わらず暗い道の駅。トイレだけ明かりがついています。自販機は見当たりません。この時間は、トイレ以外に何も補給は期待できません。
(4)上越市→長野原町 130.9km(関田峠、渋峠) 平均斜度上り:6%、獲得標高上り:3469m

PC10 上越市直江津港西埠頭 23:45到着。(300.6km地点)
昨年は、21:44到着でしたから、ちょうど2時間遅れ。100kmあたり8時間ペースです。
このフェリー埠頭は公園っぽくベンチがいっぱいあるので、ここで少し横になって睡眠。10から15分ほど転寝し0時15分に起床、コースから少し外れたガスト上越店に入りました。ガストで食事して少し目をつぶって2時に再スタートしました。
暗いうちに関田峠を越えて午前中に渋峠を上る計画でした。渋峠まで約100km、10時間をみておけばゆっくり上れます。
ガストをでると少しだけポツポツしましたが、走っているうちになくなり路面はドライ。予想された雨の天気も関田峠を越えて野沢温泉まで行けば、その後はコンビニも多いし、明るくなるし心配なし。三方峠、牧野峠に比べれば、関田峠の道は斜度はあるものの、中途から外灯があり、とにかくゆっくり持続できれば、今回は渋峠は越えられそうな気がしていたんです。
2日間の全走行距離:365.5km
来年に続く。
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